海運業界はやめとけと言われたけど、実際どうなの?
海運業界のいいところ・悪いところを知りたい。
海運業界に興味があるけれど、海運業界はやめとけと言われて迷っている人はいませんか?
就活をしていると、どの業界でも、いい話もあれば悪い話もあり、正直どうしたらいいか分かりませんよね。
特に海運は、物流業界という括りの一部分ですから、マイナーで情報も少ないです。
そこで今回は、海運業界のメリット・デメリットだけでなく、海運企業の待遇や安定性、海運業界に向いてる人の特徴をご紹介していきます!
物流業界で働いていた私が解説をしていきます!
海運業界現役の知人にも聞き取りをしています!
生の情報を書いていますよ!
・海運業界はやめとけと言われる理由
・海運業界のメリット
・海運企業上位5社の待遇や安定性
・自分が海運業界に合うかどうか
目次
海運業界はやめとけと言われる理由
早速ですが、海運業界はやめとけと言われる理由は何でしょうか?
他の業界では見られないため、悪目立ちしてしまいます。
海運業界が気になっているのであれば、
「自分だったらこれらのデメリットを許容できるか?」
というのが、自分に合う業界を見つけるために大切なことになります。
どう思うかを考えながら読んでくださいね。
なお、海運・物流業界を志望する方は、「物流企業の面接官が選ぶ、物流業界の選考で有利になる無料サイト3選」の記事もオススメですので、ぜひ目を通してみてください!
昼夜問わず連絡が入る
部署にもよりますが、主に運航管理業務を担当していると、昼夜問わず連絡が入ってくることが海運のデメリットと言えます。
運行管理業務とは、寄港地や運航計画を船に指示する業務のことをいいます。
運行管理を担当していると、船で何かのトラブルが起こると、船から昼夜関係なく連絡が入ってくることになります。
天候や自然災害もトラブルの一因となるため、いくら事前準備をしても防げるものではありません。
いつトラブルの連絡が入ってくるか分からない中プライベートの時間を過ごすのは、きついものです。
これは海運業界をやめとけと言われる大きな一因と言えます。
市況や為替で業績が大きく変わる
これは世界を股にかける海運業界だからこそのデメリットです。
海運企業は、運賃のほとんどをドルで受け取ります。
そのため、ドルを円換算する際、円安・円高によって大きく業績が変わってきてしまうのです。
簡単に例を出しますね。
1ドル200円の円安時:20000円の売上
1ドル50円の円高時:5000円の売上
極端な例ですが、同じように貨物を運んでも、為替によって大きく売り上げに差が出てきてしまうのが分かっていただけたと思います。
為替が一円変わるだけで、数億円の差が出るのが海運業界です。
そのため、
自分がいくら頑張っても、会社への貢献が感じにくい
ということが、大きなデメリットに繋がってきます。
頑張って100万円のコスト削減をしても、為替が0.1円変わるだけで、その頑張りは消し飛んでしまいます。
どれだけ頑張っても、為替によってボーナスが減ることだってあります。
会社にどんどん貢献したいと思っている人ほど、この状況に打ちのめされてしまうかもしれませんね。
海運業界自体の将来性
海運業界自体、将来性が不安視されているのも、やめとけと言われる一つの理由です。
海運業界は、「貨物を運ぶ」ことが仕事。
その「貨物を運ぶ」こと自体に、差別化や付加価値を付けることが非常に難しいのがネックになっています。
実際に海運業界は、段々と価格競争に陥ってきています。
そうなると企業の利益は減る一方になり、企業としての体力が落ちてしまいますよね。
最悪、給料やボーナスに響いてくるかもしれません・・・。
海運業界は、これからガンガン伸びていくというよりも、緩やかに落ちていくと予測されています。
先行きが不安という点で、海運はやめとけと言われる一つの理由といえますね。
部署による業務内容の差
海運業界は部署によって業務の差が大きいと言えます。
海運企業でグローバルに活躍するんだ!
と思っていても、配属先が総務だったら、日本で事務作業をすることになります。
一方、同期は海外駐在でバリバリ英語を使って仕事をしている・・・なんてこともあり得ます。
運の要素でキャリアに差が出ることも多々あり得ますので、そこは覚悟をしておいた方が良いでしょう。
海運業界のメリット
ネガティブなことばかりご紹介しましたが、メリットも多数あることは事実です!
ご紹介したデメリットに対して、
そんなデメリット、大したことないよ
と思えるのであれば、これからご紹介するメリットをどう思うかによって、海運業界に向いているかもしれません!
では海運業界のメリットをご紹介していきます。
給料がとにかく高い
海運企業の給料は、とにかく高いのが特徴です。
後ほど上位海運企業の年収をご紹介しますが、課長職に就けば年収1000万円は確実です。
また年功序列で昇格することがほとんどのため、40代くらいになれば、ほぼ確実に年収1000万円の大台に乗ることができます。
年収1000万円を超えられる企業は上位数%ですから、かなりの勝ち組といえますね。
ただ、入社してから役職がつくまでは大きく年収が上がることはありません。
そのため、30代係長職までは少し給料に物足りなさを感じると思います。
入社後、「給料が思ったより低い」とならないよう、若手のうちは我慢の期間であると覚えておきましょう。
英語力を磨ける
海運業界に就職すれば、英語力を磨ける環境であることは間違いありません。
外国人船長とやりとりするようなことになれば、ほぼ毎日のように英語を使うでしょう。
そうすると自然と英語が身についてくるはずです。
また部署によっては英語を使わないこともありますが、英語学習の福利厚生が充実している海運企業は多いです。
ある程度英語を話せれば、転職にも大幅に有利になります。
何が起きるか分からない時代ですから、自身の市場価値を高めておくという意味では、英語力は重宝されるスキルです。
働きながら、英語というスキルを身につけられる海運業界は大きな利点となるでしょう。
海外への挑戦ができる
海運企業にいれば、海外出張や海外駐在への挑戦ができる可能性が高いです。
海外で働いてみたいという希望を持つ就活生でしたら、最高の環境と言えます。
先ほどご紹介した英語力の部分とも被りますが、海外経験のある人材というのは企業に重宝されます。
海外経験があれば、転職にも有利に働くでしょう。
海外経験を生かし、キャリアアップとして、他の企業に挑戦することも可能になります。
海運業界は、自分の可能性や人生経験の幅を広げることができる業界といえるでしょう。
デメリットよりメリットの方が大きい!と思った方へ!
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上位海運企業の待遇と就職難易度
では海運業界における売上高の上位5社を比較していきましょう。
社名のリンクをクリックすると、それぞれの就職難易度や待遇を紹介した記事に飛びます。
年収は、有価証券報告書記載の平均年収です。
また営業利益率と自己資本比率は、下記説明の通りです。
売上高に対して、本業で出せた利益の比率。
率が高いほど経営の上手さや安定感があると言える。
物流企業平均は約6%
会社の資本のうち、返済不要な資本の比率。
率が高いほど資金潤沢で、倒産率が低いと言える。
40%以上:優良
11〜39%:普通
10%以下:危険
営業利益率と自己資本比率は、会社の経営状態や安定度を表すものになります。
「率が高い=優良企業」とは一概には言えませんが、経営が危うい企業が、従業員に利益を還元するわけありませんよね。
待遇が良い企業は、この2つの指標のレベルが高いことが多いので、一つの目安と覚えておきましょう。
また就職難易度はA〜Fでの評価をしてあり、詳しいランキングについては「物流業界の就職偏差値ランキング!大卒での就職難易度と年収をご紹介」の記事でご紹介しています。
有給休暇は取りやすい
物流業界は非常に有給休暇が取りにくい環境ですが、その中でも海運企業は有給を取りやすいと言えます。
海運業界がホワイトと言われる一つの理由ですね。
他の陸運企業は取得率が30%前後の中、多くが50%超えなのは優秀といえるでしょう。
経営状態は良好
営業利益率と自己資本比率を見るに、ほとんどの項目で平均以上の安定性を誇っています。
先述もしましたが、市況や為替で大きく業績が変わる業界で、よく安定していると思います。
経営が上手く、社員も優秀な人材が揃っているからこその数字かもしれませんね。
まとめ
海運業界はやめとけと言われる理由昼夜問わず連絡が入る
市況や為替で業績が大きく変わる
海運業界自体の将来性
部署による業務内容の差
海運業界のメリット給料がとにかく高い
英語力を磨ける
海外への挑戦ができる
まとめると、海運業界はこのようなメリット・デメリットになります。
デメリットを大きな問題と思わないのであれば、海運業界に向いているかも知れません。
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このように思っている方へオススメの記事がありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
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皆さんの就活が上手くいくことを願っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました!